苦い試合を振り返りました。
冷静に振り返ってみるとなんかそれほど一方的じゃなかったかも、なんて思えてくるのは気のせいかな。特にディフェンスはよかったので、最初に見たときの印象ほど悪くは無かったです。

で、ラインがどうだったかという点を。

オフェンスライン

この試合後LGスペンサーが降格になってラシェルが先発になることになりました。見ていたら納得。あちこちでミスが目立っています。マシューズにサックを許している場面もありましたし、アサインメントミスと思われる場面でもサックを許す原因になっています。この日のサックの2つはスペンサーに責任がある感じ。

右側はカリミ、ルイスで非常に安定しており、特に右側へのランはよく出ていました。ただしそのカリミもおバカなパーソナルファウルをもらい、これが試合の流れ的に非常にマイナスになりました。そもそもGBの選手のレイトヒットを取らなかったほうがおかしいんですけど。

これ以外にもルイスがマシューズをよくブロックしてフォーテイのパスキャッチにつながったプレーも出ていました。個人的に60番のジャージは地味に欲しい。

ガルザはゲーム中浮き沈みのある感じでした。クロックを忘れてディレーをとられたシーンもありましたし、スクリーンパスでのブロックミスなんかもありました。ランブロックではいいシーンもあったとはいえ、もう少しやってもらいたいですね。

デイヴィスに関してはフォルススタートをなぜTEがやる?というシーンがありました。終盤マシューズをうまくブッシュとブロックしていたシーンは印象に残りましたが、それ以外は普通以下でしょうか。正直言ってTDで甘いコメントできるような出来ではありませんでした。

さて、もう今日のJWebb、っていうコーナーでもつくったろか、というぐらいコイツにはがんばってもらわなきゃいけないんですが、今夜の最大の敗因というかというとそんなでもありません。むしろ全体的にはいいパスプロだと思います。マシューズ相手にコンスタントにやられていたわけではなく、きっちりブロックできていたシーンもあります。罰則もらったシーンは修正が必要ですが、ブルラッシュを抑えているシーン、ウィリアムスのINTにつながったシーンでもプロテクトできてました。あのプレーは完全にカトラーのパスが短すぎた。

7つのサックのうち、後半立て続けにあったのは3つは完全にカバレージサック。カトラーが持ちすぎ=レシーバーがオープンになれていない、というところが大きかったように思います。それほどGBのセコンダリが試合を通して非常によかったといえるでしょう。

7つ目のサックはショットガンでポケットをうまく作れなかったところもありますんで、OL全体の責任でしょうか。カトラーのブチギレシーンでJWebbがどうもスポットライトの下にいる感じですが、個人的には平均的な仕事をしている陽に見えます。ラッシュを避けるようなクイックパスが余りにも少なすぎて、マーツオフェンスを見ているようでした。この辺はタイスさんのプレーコールに問題があります。

というわけでラインに注目しているとスペンサーの交代には納得感があります。交代後のラシェルがどれだけやってくれるか、STL戦に期待です。


ディフェンスライン

Week2でもルーキーが飛ばしています。荒削りな部分がある印象はあるものの、最初のサックではLTニューハウスを軽々かわしてロジャースに襲い掛かりました。とにかく全体を見ていると飛び出しのスピードが半端じゃありません。このスピードについてこれるOLもなかなかいないんじゃないでしょうか。まだスナップ数が少ないですが、パスラッシュだけでも非常に価値のある仕事をしています。

ペッパーズはDTのポジションからとDEからで合計2つのサックを計上。存在自体が化け物なので、数字自体はアレですが、それでも数字に出るとうれしいですね。外側からのサックは確かロジャースが一旦パスをためらった直後に襲ったものです。少しでも時間が延びるとQBに到達する能力の高さはやはり超一流ですね。

パイアはNTのポジションに入っていることが多かったせいか、目立った感じではありませんでした。どうしても3Tはメルトンがこなしているので、仕方ないとはいえ、NT向きかというとそうでもないので、この辺は仕方が無いところでしょうか。ダブルでブロックされているシーンも多かったので、まあそういう意味では他のラインマンが活躍する機会を作れている、という捉え方もできなくはありません。

イドニジェがあんまり目立っていた試合ではありませんでした。ランの場面でのタックルなどいいシーンもありましたが、どちらかというとウットンががんばっていたように見えますね。さすがにロスターに残しただけあって、今年は意外によくやっているようです。ブラガを破ったシーンもありましたし、ペッパーズに一休みさせるという点でそこそこできているようです。怪我さえなければ期待の大きかった選手ですから、今年は意外2番手として地味な活躍をする可能性を見せています。

そして3Tのメルトン。とにかくインサイドからのパスラッシュはリーグでも屈指といえるレベルに来ているといっても過言ではないんじゃないでしょうか。1サックも記録しているのはもちろんですが、いいラッシュでホールディングを引き出したり、ペネトレーションも非常にいいものを見せています。インサイドを崩せるとQBは仕事がしづらいですから、STL戦でも非常に重要ですね。

ローテーションしていたオコイェもそこそこ見せていました。とはいえスナップ数が今のところ多くないので、仕事する機会自体がないというのが現状のようです。

DLとは関係ないんですが、アーラッカーがまだもう少し、という感じですね。膝の状態は悪くないようですが、やはりプレシーズン全休でしたから、調子が上がってくるのはこれからでしょうか。


DLは4-menラッシュでプレッシャーがかけられているのは今後とも続くでしょうから、心配はなさそうですし、伸びしろもあることを考えると、今年のサック数は伸びそうです。STL戦でも期待できるでしょう。

OLに関しても決して褒める事はできないものの、オフェンスが崩壊していたのはOLよりもGBのディフェンスのよさが出た試合だったともいえるでしょう。コアファンのYourBoyRoyの分析ではジェフリーがオープンになっていたシーンは少なくとも7回あったと言っており、カトラーが17番を信頼してボールを投げれるようになれば15番とともに大きな武器になるはずです。この辺の連携は1年目ですので、今後に期待ができると信じましょう。