見直しでラインに注目するのもなかなか乙。
まずは早速オフェンスから。

#72カリミ
最初のプレーで早速ランブロックのよさを見せていました。後半だったかと思いますが、ベルの18ヤードゲインのプレーもカリミのブロックが功を奏しています。全体としてランブロックはいい状態です。ランニングレーンを作れていないプレーもひとつあったので、まだ改善できる点は残っています。
パスプロはというとこちらはDEロングをずっと相手にしており、なかなか苦労していました。結果的にクイックパスに助けられていたシーンもありましたし、大変ではありました。ただロング相手ということを考えると合格点を上げられると思います。一人で二人の選手をなんとかカバーしてたプレーには感心。

#62レイシェル
スペンサーに替わってLGに入ったレイシェルはどうだったでしょうか。いきなりフォルススタートで5ヤードの罰則をもらって、おいおい、と思いましたが、全体的にはランニングレーンを作る役目で貢献していました。ショットガンからのランプレーでうまくランニングレーンを作ったシーンはよかったですね。ウェブとのコンビネーションで多少混乱している様子もありましたが、今年初先発を考えればまあまあでしょう。ちなみに-5ヤードはもう一回もらっていますので、ペナルティは減らしたいところです。

#63ガルザ
真ん中から右に左によく走ってランゲームに貢献していました。ブッシュのスクリーンで1stダウンになったプレーでもブロッキングで走っていましたし、オフェンス唯一のTDとなったブッシュのランでもうまく右側に流れてレーンを作ったのはガルザでした。同じようなブロッキングでよかった場面があったんですが、どうもベルが見えてなかったのか、全くゲインできなかったプレーもありました。この辺はベルが解雇されちゃった理由でもあるのかな、と多少思いました。逆に相手の#93に抜かれてカトラーにプレッシャーがかかるシーンも見えました。あの辺は少しミスでしたね。ただランが安定して出ていたのはガルザの貢献が大きかったと思います。

#60ルイス
上記でも触れたブッシュへのスクリーンはガルザと共にブロックをしていました。それ以外では一回5ヤードの罰則を食らったぐらいしかメモが無く、マイナスの要素も見られなかったってことで安定したプレーを見せていると判断して良いでしょう。唯一あったのはカリミと共にDEロング、DTクッジョに押されてたシーンぐらいでしょうか。

#73JWebb
はい、本日のJWebbです。相手は#94、2年目のDEクインでしたが、苦労させられてるシーンもありました。カトラーのHurryにつながったり、結果として決まったブッシュのスクリーンプレー、JWebbはちと怪しかったです。クイックパスに助けられているシーンはありましたが、クインには押されていた印象です。
ただランゲームでは結構いいプレーも出していました。ベルの18ヤードゲインのランでは内側をうまくつぶしていましたし、ランはそれなりに出来ている印象です。ジェフリーに対してあったパスインターフェアの反則もホールディングを取られてオフセットされてしまったので、こういうところをうまくやらないとまだまだ一流レベルにはほど遠いレベルです。まあ良いところ(ランブロック)を伸ばしつつ、パスプロにも安定感を見せてほしいですね。ちょっとタイスさんに怒られてたシーンもありましたが、憎めないキャラですし、がんばってほしいものです。

その他
ロドリゲスが要所要所で決めてくれてますね。ちょっと怪我してしまったみたいで、どのぐらいアウトになるかがはっきりわかっていません。4thダウンコンバージョンのブッシュのランはきっちり彼のブロックがあったおかげです。ブッシュの13ヤードのランプレーでもレーンを作っていました。
C-WillがエリジブルラインマンとしてJWebbの左に入るシーンが何回かありました。しかし全く意味を成さなかった気がします。後半入ったときに相手の#92に軽くあしらわれたシーンなんかはちょっと萎えました。JWebbが怪我なんかしたらちょっと不安です。
ミスアサインメントではありますが、ブッシュがロング相手になるシーンがあり、サックを許す原因になりました。こういうのは避けなきゃいけません。ベルも結果マーシャルのロングゲインにつながるパスにはなったものの、ブロックがお粗末でカトラーが危ないシーンがありました。RB陣のブロックをもう少し改善してほしいですね。まあ巨漢を相手にするのは大変ですけど。
パスプロ全体は平均的。カトラーが少し雑でしたんで、もうちょっと数字に出てもよかったんですが、それはちょっとカトラーを批判しなくてはいけません。

ランゲームは意外に出せた印象ですので、来週もランにはコミットを継続してほしいです。


ディフェンスラインに移りましょう。

#92パイア
メルトンばかりが目立っていた最初の2試合でしたが、今日はパイアが見せてくれました。相手の#69オジンナカを軽くかわしてのサックは見事でした。その後も同じ#69をかわしてあわやサックのシーンがありました。ベンチプレスの鬼だけあって全体的にパワーのある動きを見せていました。サム君がこけたのもRGを押してそのせいでRGがサム君の足を踏んじゃった、という感じのシーンもありました。chicagobears.comでトム・セイヤーも解説していましたが、Pick 6につながったシーン、スナップとほぼ同時にラッシュをかけたのはこのパイア。反則ギリギリの飛び出しによってサム君が多少焦ったところがあったようです。メルトンと共に期待の星ですんでますますがんばってもらいましょう。

#90ペッパーズ
パーソナルファウルをもらう珍しいシーンがありましたが、プレーできっちり補ってくれました。あんまり注目されないですけどこの人の注意力は特筆すべきものがありますね。ランゲームでもスクリーンプレーでも読みが鋭く、化け物じみた運動能力でラッシュ、タックルをこなしていきます。何度も書きますけどちょっとレベルが違いますね。右のDTに入った状態から左大外からまくってサックしたシーンなんかすさまじいです。

#71イドニジェ
この日イジーは2.5サックの大活躍。もちろんペッパーズ級の化け物ではありませんが、ランでもうまく出来るので頼りがいのあるDEです。サックも含めサム君にプレッシャーをうまくかけることが出来ていました。

#91オコイェ
スナップ数のメインはメルトンとパイアで分けているので、ローテーションで入っているオコイェですが、フレッシュで入ってこれるせいもあるのか、いいペネトレーションを見せるシーンがありました。ランゲームでもジャクソン相手に2ヤードロスのタックルも見せていましたし、スクリーンプレーの読みが鋭かったシーンもありました。貴重なローテーションの一角を担う選手です。帰ってきてくれて本当によかった。

#99マクレリン
当然周りのよさの影響もあるにせよ、彼のスピードはこの日も目立っていました。サム君が投げざるを得ないプレッシャーを与えたシーンは少なくとも2回ありました。イドニジェとサックを分け合ったシーンもありました。スナップ数が少ないだけにスピードも保てている印象です。

その他
全体的にポケットをうまくつぶせることが出来ていたのは勝因といえるでしょう。たまにコーナーブリッツを入れていますが、LBのブリッツは数える程度しかありません。
ウットンも出てはいましたが、この日は余り目立たず。
ちょっとラインには関係ないですけどDB陣のタックルはよかった。外に走られたジャクソンのラン、きっちりコンティがタックルしてましたが、あれ抜かれてたらTDもありえました。ジャクソン相手に一発タックルできっちり仕留めるって意外と難しいはず。D.J.ムーアもオープンフィールドタックルがいい件、これは昨日も書いた記事ですが。


総評
ディフェンスに頼る試合になってしまった感は否めませんが、それでもディフェンス合戦という感じで面白い試合でした。今後ドンドンオフェンスにはがんばってもらわないと困ります。とはいえ白星を順当に獲得できたのはよかった。来週はMNF。休みも万全で試合観戦といきます。


Go Bears!