気がついたらGBが負けてた。
というわけで勝った熊はNFC北地区首位返り咲き。

CHI 28-10 MIN

さすがにあれだけの大敗を喫した後だけにリバウンドという形になったかと。特にOLは気合が入っていたでしょうね。

勝因をいくつか挙げておきます。

<ランディフェンス>
キーになると言っていた通り、これがうまく行きました。結果からするとADには100ヤード走られているんですが、序盤でよく止めていました。前半折り返した時点で25対3になっていましたから、前半のランディフェンスの良さが試合を決めました。後半は点差も手伝って、走られてはいるものの、安心感が多少ありました。

<パスプロテクション>
こちらもキーとして挙げていた点です。アレンの存在感を感じさせないパスプロでした。さすがにこれだけ時間があればQBも仕事が出来るってモンです。ランもトータルで100ヤード超えていましたしまずまず。この試合ではOLが奮起しました。

<マーシャル>
困った時のマーシャル様になってますね。本当にこれだけ捕れるレシーバーがいるということがどれだけ大きいのか、このシーズンで大いに実感しています。残り5試合残してすでに1000ヤードを超えました。マーティ・ブッカーが2002年に記録して以来になりますので、10年ぶり。恐ろしくWRの駒不足だったことが伺えます。まあ、QBもだけど。

<やっぱりターンオーバー>
初っ端のプレーでフォーテイがファンブルした時は、オイオイと思いましたが、結果的に今日はADがファンブル2回やらかしてくれました。最初のはローチがさわっていますが、2度目はハンドオフをポロリ。記録的にはポンダーのファンブルになっているのでしょうか。でもあれは完全にADの責任ですね。

特に最初のファンブルはMIN内の位置で、すぐさまTDにつながりましたから非常に大きかった。

コンティもINTを記録。ただこれはポンダーがターゲットを大きくはずしたもの。ポンダーは結構ポケットの動きは軽快なんですが、どうも15ヤードぐらいを超えるパスに怖さがないイメージがありますね。多少プレッシャーがかかって投げたパスではありましたが、もう少しポケット内での度胸が必要かもしれません。

まあいずれにしてもTO合戦で勝たないとダメ、っていつもスミスHCが言ってますが、今日はこれに勝って試合にも勝てた、という感じでした。

<MINのプレーコール>
MINが3rd&2、4th&2シカゴ陣内8ヤードで2回連続パスの不思議なプレーコール。ADに2回連続行っておけばほぼ100%ダウン更新、あるいはTDだったと思われる場面。あの時点ですでに10-28とリードされている状況を考えれば、4thダウンにいったのは判断としてアリだったと思います。でもリーグ最強のRBを抱えて残り2ヤードの時点でランがこない理由が全く理解できませんでした。この4thダウンが失敗したのはQ4に入ってからですが、ここで17-28に出来ていれば時間としては結構残っており、可能性は大いにあったと思います。

正直言って「助かった」と思いました。あの時点ではADはかなりノっていて、このシリーズだけで38ヤード出していました。3rdダウンでもランでこられたらTD覚悟していました。そしてTDとられていたら、ディフェンスが波に乗って、、、という展開もありえたと思います。そのぐらいあそこのプレーコールは重要だったと感じています。結果2発ともパス不発でボールをもらうことになり、ラッキーだったと思わざるを得ません。

結果38ヤード出したADのランが無駄になったシリーズでした。100ヤード超えられても勝てたのはここのシリーズが大きく影響しています。


<その他>
◆ブッシュのTDランにつながったシリーズでのCBウィンフィールドのPIのペナルティは非常にラッキー。

◆ホルダーとして入っていたポドレシュがまさかのフェイク2ptコンバージョン決め。怪我だけは勘弁。ただこのプレー練習してたらしい。向かって左側の人数が少なかったのを狙ったもので、それなりに自信はあった模様。

◆ペッパーズのFGブロックはいったいキャリア何度目でしょうか。しかも試合の流れ的に物凄いいいタイミングで来ました。

◆デイヴィスにもうパス投げんな。スペースナイスTD。先発TE入れ替えろ。


地区内ライバルに完勝、という内容でしたが、ハーヴィンがいなかった、というのも大きな要因ではなかったかと思います。彼がいると攻撃の幅が広がりますし、リターンゲームでの脅威も増します。こんなにすんなり勝たせてくれなかったろうと思います。

そして勝ったとはいえ、払った犠牲が大きい。この試合中の怪我人を列記しておきます。

WRデヴィン・ヘスター、Concussion
Gランス・ルイス、Knee
Gクリス・スペンサー、Knee
CBチャールズ・ティルマン、Ankle
RBマット・フォーテイ、Ankle
LBランス・ブリグス、Ankle?

ヘスターに関しては正直なところ今年インパクトがあるという感じではなく(まあパント避けてたりしているケースもあるからそれなりの脅威にはなってるけど)、ウィームスがいるという点も考えると大きな戦力ダウンとは思いません。とはいえ怪我したこと自体は歓迎すべき点ではなく、ちと心配。

それよりも気になるのが他の4人。Centerの両脇がいなくなるという事態に、LGはE-Will(もうC-Willいないから使い分けなくてもいいんだけど)という経験者なのでいいものの、なんとRGルイスの後には先発から干されたカリミがIn。まだ彼らの怪我の詳細な状況は分からず、来週の試合の影響はもう少ししないと分かりません。カリミはそこそこやってたっぽいですね。

ティルマンに関してはサイドラインで跳ね回ってたので、点差を考えてヘイデンに少し試合をやらせた、と考えたほうがいいのかもしれません。少なくとも見た感じ深刻そうには見えていません。

フォーテイの怪我は多少心配。自力でフィールドから出て行ったものの、かなりゆっくり目に歩いていました。1週ぐらい休むかもしれませんが、歩いていましたしシーズンエンドになるようなく深刻な怪我ではないでしょう。

ブリグスはWalking Bootsをはいていた、という情報で、一応大事を見て、という判断で、深刻ではないと思います。

救いなのはカートで退場した、という選手がいたわけではないこと。なので来週休む可能性のある選手はいるかもしれないものの、長期離脱、あるいはシーズン終了、というのは無さそう。

プレーオフも見据えると怪我人が増えると懸念が増えます。とにかく様子を見るしかなさそうです。

いずれにせよこの勝利は自信を取り戻すきっかけになりました。来週もホームでシアトルとの一戦。連勝街道に乗っていきたいところです。

Go Bears
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