プレーオフとか別世界。

さて、オフシーズン真っ最中のベアーズ、HC探しにまた一人候補が加わっています。

▼デイヴ・トーブ(50)
現職: CHIスペシャルチームコーディネーター

初の内部候補者です。まあ、これ以外にいそうにありませんが。

正直言って驚いたのですが、まあ候補者としては妥当でしょう。ちなみにトーブさんは他のチームとの面接を許されており、CHIでHCとして採用されず引止めがうまくいかなければ、前イーグルスHCのリードさんの下等、他にに行ってしまう可能性も出てきました。契約自体は2013年までですので、仮にそうなると辞職して新しい場所にいくことになります。リードさんのいるKCにも面接しているチームはあるようです。

これ以外にHC関連で大きく報道されていることはありませんが、一瞬マーク・トレストマンが決まったといったような節のツイートがジミー・ジョンソンから出てきてメディアを混乱させました。が、どうやらそういう事実は無いようです。現時点で終わっていない面接もありますし、まだ決まってしまうことは無いのではないかと思われます。

HC職の行方はまだ静観する必要がありそうです。

さて、誰が残って誰が去ってしまうかを語る中で重要なのは今年のFA選手。ベアーズのサイトに載っていたのでそれを見ておきましょう。カッコ()内は年齢です。

Unrestricted Free Agent
(オフェンス7人)
QBジェイソン・キャンベル(31)
QBジョシュ・マカウン(33)
RBカリル・ベル(26)
OGランス・ルイス(27)
OGシャイロ・レイシェル(26)
OGクリス・スペンサー(30)
OTジョナサン・スコット(30)
(ディフェンス10人)
DTヘンリー・メルトン(26)
DTアモビ・オコイェ(25)
DEイズラル・イドニジェ(32)
LBジーノ・ヘイズ(25)
LBニック・ローチ(27)
LBブライアン・アーラッカー(34)
CBケルヴィン・ヘイデン(29)
CB D.J.ムーア(25)
CBザック・ボウマン(28)
Sトロイ・ノーラン(26)
(ST1人)
Kオーリンド・マレー(39)

Restricted Free Agent
DTネイト・コリンズ(25)

Exclusive Rights Free Agent
RBアーマンド・アレン(23)


まずはオフェンス。

マカウンは放っておくとして、キャンベルがバックアップでやってくれるのなら契約はしてほしいところです。やはり先発経験は重要ですし。ただオフェンス系のコーチがくるとなるとバックアップはその人の好みのQBになりそうな予感もありますので、戻ってこない可能性の方が大きいかもしれません。

RBのアレンはERFAですし特に引き止めるのに問題はなさそう。ベルはシーズン中解雇した経緯もありますからこのまま放出でしょう。個人的な予感としては下位でドラフトするんじゃないかと。

気になるのは4人のOL連中。特にスコットが結構やってくれたこともあって、このまま放出かは気になるところ。スペンサーもいけそうな気はしますが、本人がどのように考えているかにもよるでしょう。チーム側はそれほど高くなければ引き止めそう。この中で一番重要なのがルイス。OLの中でも一番活躍していた選手で、怪我に泣いたシーズンとはいえ彼との再契約は必須と考えます。本人はマーケットを試したい意向があるかもしれませんのでこのままとどまるかは微妙。年齢的にも多分ここから数年がピークでしょう。レイシェルは引き止める可能性は薄そう。契約しても悪くは無いと思いますが、また単年でしょう。若いので残す可能性は意外とあるかもしれませんが。

レシーバーは全くいないので安心といえば安心。

さて、スミスさんが去ったことでディフェンスのFAがどのようになってしまうかが非常に気になるところですが、こちらは気になる名前がちらほら。

まずはDL陣では圧倒的にメルトンが気になります。今年初のプロボウル選出で価格高騰間違いなし。まだマリネリさんは解雇にいたっていませんが、マリネリさんがチームを離れることになればメルトンが離れる可能性もあり、そういう意味でもマリネリさんは引き止めたいでしょうし、そういう意図もあってエメリーさんは「残ってほ欲しいコーチもいる」とコメントしているのでしょう。彼がいなくなるとディフェンスの破壊力が大きく減ってしまいます。

オコイェは解雇された経緯もありますが、まだ25歳と若い人材。気になる存在です。イドニジェに関しては年齢が気になるところに差し掛かっていますが、まだ十分働ける選手だと思いますし、なにより努力家で選手の間からも尊敬されている存在のはず。ぜひ残って欲しいと個人的には思います。RFAのコリンズも特に放出してしまう要素はなさそう。オコイェがそのまま去るのであればなおさらです。

そしてなんといっても大きいのがLB。長年にわたってベアーズのディフェンスを支えてきたアーラッカーがどうなってしまうのか、という点は大きな注目点です。スミスさんは現在職探し中ですが、彼の行ったチームにスミスさんの方針を伝えるという役割で契約される可能性は低くは無いと思います。熊ファンとしてはやはり54番は熊として引退して欲しい。彼の辞めたいと思う時期までやらせてやりたいですが、すでに34歳で身体的に衰えてきていることは事実。非常に大きな決断になりそうです。

地味に去られると痛いのがローチ。彼はSLB先発でしたが、アーラッカーが抜けた後はMLBもこなしており、年齢的にも脂が乗っていている時期。大型契約を得るような選手ではありませんが、アーラッカーと同時に抜けられるとLB陣が非常に薄くなってしまいます。メルトンほどとは言いませんが、地味に重要な選手です。

ヘイデンも1年契約でしたが、今年の活躍を見るとまだやってもらってもいいかなと思います。自身は先発できるチームでやりたい意思があるとは思いますが、3番手CBとしてはいい選手です。他のCBではムーアがこのところ評価を下げており、新規の契約につながらないかな、という印象があります。ボウマンはMINで始まってシーズン中に契約がありましたが、ST中心ということもあり再契約は微妙なところ。DepthとSTを考えてマリネリさんが残るのであれば単年で帰ってくることもあるかもしれません。

Sノーラン、Kマレーに関しては怪我で空いた穴を埋めるという意味での補強でしたので、再契約は無い可能性が高いです。

DEウットンがUFAだと思っていたんですが、どうやら違うみたいですね。ちょっと気になっていたので彼が残るのは大きいでしょう。DEはペッパーズ、ウットン、マクレリンがいることを考えるとイドニジェは契約なしの可能性も低くはありません。個人的に好きな選手なので、残して欲しいですけど。

ディフェンスの成績は非常によかったわけですから、中心となってやっていた選手を放出してしまう理由はありません。アーラッカーは年齢的なものもありますので、微妙なところです、ロッカールームの支柱として大事な人物ではあります。とはいえとにかくHC、その他のコーチ陣が決まらないとチーム構成もなかなか見えてこないというのが現状です。

今考えればメルトン、ルイスなどの選手の契約を全く延長していなかったのはスミスさんの解雇を視野に入れていたのかもしれませんね。状況次第では今年はFAでの動きが昨年以上に活発になるかもしれません。

なんといってもとにかく現時点での最大の焦点はやはりHC職が誰に落ち着くかというところでしょう。