正式に引退の報が飛んできました。
スペシャルチームの存在を文字通りスペシャルにした、デヴィン・へスターが引退しました。

2006年にドラフトされ、2016年が実質最後のシーズンになりました。

へスターといえばやはり最初の2年が鮮烈でした。この2年で11TD(PR: 7、KR: 4)をたたき出しています。さらに+1TDをFGのミスで決めてます。

最終的に20のスペシャルチームTDを決めました。NFL記録も数多し。

今見ても最高に痺れるのがSBでのキックオフリターン。私はこの試合をとある東京のバーで見たのですが、いきなり会場のテンションがマックスになりました。結果負けた試合でしたが、なんというか、ゴルフで言うとものすごい気持ちいいドライバーショットが打てたので、スコアはいいや、的な感じだったでしょうか。とはいえ勝ってほしかったんですけどね。アーラッカーもあれからSB戻れなかったですし。

ラビーさんがWR転向をさせて、少しおかしくなり始めました。あの才能をオフェンスでも、というのは気持ちとしてはわかりますが、結果としてSTでの結果が出なくなったのは事実としてあり、あれがなかったらどうだったのか、というのは考えたくなる話。もちろん脅威であるがゆえにそもそもへスターに蹴らなくなったことも原因としてはあり、それほど相手がへスター対策を十分にしてきていたわけです。これほどまでにスペシャルチームのプレーに目を向けるようになったのは本当にへスターがいたからです。

私が2013年の夏に何度かベアーズのキャンプに訪れた際、選手と一緒に写真を撮るなんてできると思ってなかったのですが、これまで唯一無二、選手との写真が取れたのも、他でもないへスターとでした。
その時のブログポストがこちら。

今でもへスターのサインは部屋に飾ってあります。

引退はいつかするものなので、仕方ありませんが、これだけの成績を残したのですから、後悔はないでしょう。最後のシーズンとなったSEAでもキラリと光る場面を見せ、さすがだな、と思ったものです。

もっとできたという思いもあるかもしれませんが、他が真似できないような素晴らしい活躍を見せてくれました。リターンゲームをあんなにワクワク見れたのも彼のおかげ。ここ最近のシーズンでなんか気分が上がらないのはスペシャルチームがもはやスペシャルでは無くなってしまったからでしょう。

それだけ彼の存在は大きいものでした。

デヴィン、お疲れ様。そして第二の人生での成功を祈ります。